ロシア人ピアニストや国際コンクルール金賞の若手注目奏者が船橋に集結、市内音楽教室主催ピアノコンサート

ロシア人ピアニストのナタリア・コリチェワさんとその仲間や弟子たちが出演するピアノコンサート「Russian Pianism Ⅲ」が、1月11日にコンサートサロンALKAS(船橋市西船4-1-8)で開催された。

同コンサートは船橋に拠点を置くスカイワードミュージックスクール(船橋市本町2-3-31)が主催。同スクールはロシアで音楽を学んだ講師たちにより運営されており、ロシア音楽の真髄を日本で広めるべく毎年夏にナタリアさんを招いてのマスタークラスレッスンとコンサートを開催している。今回はのイベントは、昨年7月の銀座でのコンサートが好評だったことを受け、拠点を置く船橋でもナタリアさんやレッスン受講生たちの演奏披露の場を作りたいと企画されたという。

前半はマスタークラス受講者の2名が、後半はナタリア・コリチェワさん自身と、ナタリアさんの日本での演奏パートナーを務める石川朋子さんがそれぞれ演奏を披露。

前半、圧巻の演奏を見せたのは、東京藝術大学1年在学中の板舛 李空(いたます りくう)さん。

第16回ショパン国際ピアノコンクールin ASIAで金賞・ソリスト賞を受賞したという実績を持ち、この日は「バラード4番」「ポロネーズ6番 英雄」「アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズop.22」と3曲全てショパン作品を演奏。集中した表情でピアノに向かう姿で演奏前から会場の空気を変え、力強いタッチでピアノをしっかり鳴らしながらもまるで管楽器を思わせるかのような伸びのある演奏で、演奏終了後の拍手が鳴りやまないほど聴衆をたちを興奮させた。

後半の主役はやはりロシアから来日したナタリア・コリチェワさん。国際的に活躍するピアニストであるナタリアさんは、過去に東京藝術大学でも学んだ経験を持っていることもあり日本語も堪能。日本語で楽曲の解説や意気込みを語った後、「月光」や「別れの曲」など、誰もがよく知るピアノ曲を中心としたレパートリーで、確かなテクニックと音楽性を見せつけた。

コンサートの主催者であり出演者の一人でもあるピアニストの石川 朋子さんは「今年も夏にナタリア先生をお招きしてのマスタークラスを開催するので、より高いレベルを目指すピアニストはプロアマ問わず挑戦して欲しい。」と語った。

コンサート基本情報 – Russian Pianism Ⅲ

2020年1月11日(土) 18:00開演(17:30開場)
会場:コンサートサロンALKAS(船橋市西船4-1-8)
出演:ナタリア・コリチェワ、石川 朋子、江口 莉永、板舛 李空、赤城 奏映(ゲスト:マンドリン)

曲目:
第一部(マスタークラス受講生たちの演奏)
– 江口 莉永
ノクターン第19番/F.ショパン
ワルツ第14番ホ短調(遺作)/F.ショパン

-赤城 奏映&江口 莉永
アンダンテと変奏WoO44-2/ベートーヴェン

-板舛 李空
バラード4番/F.ショパン
ポロネーズ6番「英雄」/F.ショパン
アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズop.22/F.ショパン

第二部
-石川 朋子
組曲(クラウザン組曲第1集から)HWV 432
序曲〜アンダンテ〜アレグロ〜サラバンド〜ジーグ〜パッサカリア

-ナタリア・コリチェワ
ピアノソナタ第14番「月光」op.27-2 嬰ハ短調/ベートーヴェン
エチュードop.10-3、op.25-6、4、7、1/F.ショパン
「四季」-12の性格的描写 op.37bisより
6月「舟歌」
7月「刈り入れの歌」

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