【アーティスト紹介Vol.5】まるやま たつや さん – ギタリスト・おんがくか

船橋にゆかりのある音楽家をご紹介。第五弾はギタリストでもあり電子音楽の製作にも取り組む、まるやま たつやさんにお話を伺いました。

船橋歴1年、音楽&デザイン領域を得意とする複合型クリエイター

ふなおん

本日はよろしくお願いします。はじめにまるやまさんと船橋とのつながりを教えてください。
出身は札幌です。就職して江戸川区に2年住んでいました。その後船橋に引っ越して1年が経ちました。湊町に住んでいます。

当時の職場が御茶ノ水だったので、その利便性を考えて探していた時に、船橋に気に入った物件を見つけたのがきっかけです。

まるやまさん

ふなおん

船橋に住んでみての印象はいかがでしょうか?
同じ船橋市内でも、エリアごとに全然違う印象なのが面白いなと思っています。
私の住んでいる湊町からだと、船橋駅周辺やららぽーとにも出やすいので買い物の利便性が非常に高いですね。その一方で、一駅離れるだけでも自然豊かな場所があったり。特に行田公園がお気に入りで、バイクで出かけてよく散歩したりしています。

まるやまさん

ふなおん

音楽活動以外にも様々なことに取り組まれていると聞きました。
表現の領域では音楽と並行して、フリーランスのデザイナーや写真家としての活動も行なっています。音楽・デザイン・写真のどれが主軸というわけではなく、それらを一体にして表現をしているような感覚です。

その他に心を病んで働けなくなってしまった人の就労支援の活動にも参加しています。自分自身が精神的に病んで、働くことができないほど体調を崩した経験もあり、社会的意義にも共感してお手伝いをさせて頂いています。こちらのビジネスは今は立ち上げ期なので慌ただしいですが、軌道に乗ってきたら自分の得意技を活かしてデザイン方面などのスキルアップ講座を担当する予定です。

まるやまさん

中学時代からインターネット上で自身の演奏を積極的に発信

ふなおん

まるやまさんはどのような音楽に取り組まれているのですか?
演奏はソロギターが中心です。ギターは見た目にも魅力がある楽器だと思うので、それを活かしてInstagramやYouTubeに向けた作品も多く手がけています。

その他にはエレクトロニカ(電子音楽)にも取り組んでいて、自分で制作した曲の配信も行なっています。ギターと電子音を組み合わせた曲はBGMとして使われるようで人気が高いですね。

まるやまさん

ふなおん

動画など拝見して、非常にオシャレな雰囲気のものが多いように思いました!
デザイナーという肩書きもあるので、どう見せるかという点にはこだわりがあります。

音楽の分野はまだまだデザインが行き届いていないように感じていて、そこに切り込んでいきたいという想いも持っています。

まるやまさん

ふなおん

まるやまさんの音楽との出会いはいつですか?
13才の時です。中学でテニス部に所属していたのですが、ふと「ギターかっこいいな」と思って、親にアコースティックギターを買ってもらったのが始まりです。最初の2年間はクラシックギターの教室にも通っていました。

ギターは音を出すだけで楽しくて、朝から晩までずーっと弾いてました。テニス部の練習をサボりまくって、球拾いからやり直しさせられたほどです(笑)

まるやまさん

ふなおん

その頃はどういった場所で演奏を発表していたのですか?
人前で弾く機会はあまり無かったのですが、15才頃からYouTubeに自分の演奏動画をアップしていました。まだYouTubeがブームになる前だったのですが、たまたま親の知人が教えてくれたんです。

アップした動画に反応が返ってくるのが嬉しくて、インターネットの世界がずっと自分にとって大切な活動の場になっています。

まるやまさん

ふなおん

YouTuberの先駆けですね!高校では音楽系の部活などに所属したのですか?
軽音楽部に所属して、同級生とギターデュオを組んで活動しました。

その同級生とはYouTubeが縁で知り合いました。ぶらぶらと楽器店でギターを見ていたら「YouTubeで演奏している人ですよね?」って声をかけられて、それがたまたま同じ学校の同級生で意気投合したんです。

まるやまさん

ふなおん

それはすごい偶然ですね!
あまり顔出ししていたわけではないのですが、よく見つけてくれたなとインターネットの力の大きさを感じる出来事でもあります。

その友人とはアコギ2本で「DEPAPEPE」のカバーや、情熱大陸などの有名曲を自分たちでアレンジして演奏したりしていました。このギターデュオでの発表は学園祭など部活を通しての場が主でしたが、軽音楽部の他の仲間たちは定番のバンド編成だったので、結構目立っていたように思います。

まるやまさん

ふなおん

高校卒業後はどのような活動に取り組まれていたのですか?
大学ではその当時の自分の興味に従ってデザイン学部に進学しました。写真部に所属して、そこで培ったカメラのスキルが、現在のフォトグラファーとしての土台にもなっています。

音楽の方はソロ活動を主体として続けていました。サッポロ・シティ・ジャズというイベントでコンテストがあったのですが、それに出場してファイナリストに選ばれました。残念ながら優勝することはできなかったのですが、イベント関係者や審査員の方からご縁を頂いて、演奏のお仕事を頂けるようになりました。動物園での演奏やカーディーラーでの演奏などたくさんのお仕事に恵まれたので、大学時代はそれ以外のバイトをせずに過ごすことができました。

まるやまさん

国境を超えて愛される音楽を創る

ふなおん

これまではギターのお話が中心でしたが、並行して取り組んでいる電子音楽はどのような経緯で始められたのでしょうか?
電子音楽は20歳くらいから始めました。デザイン学部の友人から教えてもらい「これはかっこいいな」と思ったのがきっかけです。

ギターと電子音を融合させたスタイルで活動している宮内優里さんの影響はかなり強く受けました。

まるやまさん

ふなおん

電子音楽と聞くと無機質なものをイメージするところもあったのですが、まるやまさんの作品には温かみが感じられます。
私が取り組んでいるのは「ニューエイジ・ミュージック」と呼ばれるジャンルで、水の流れる音などの自然音を取り入れた作品もあるのでそう感じられるのかもしれません。

まるやまさん

ふなおん

制作した曲の配信にはいつ頃から取り組まれているのですか?
大学4年生頃から取り組んでいます。社会人になってから徐々に配信の方でも収益が上がるようになってきました。

データを見ると海外の人に多く聴いてもらっていることが分かっています。歌の無いインストゥルメンタル形式ということも手伝って、言語の壁が無く楽しんで頂けているようです。こういった拡がりもインターネットの面白いところですね。

まるやまさん

ふなおん

なるほど!歌を入れていないからこそ海外の人にも聴いてもらえるというのはおっしゃる通りかも知れません。
ある時、数百万のフォロワーを抱える有名人が自分の曲を紹介してくれてバズったことがあるんです。インターネットを主戦場にしていると、こういう不確定要素があるのも面白いなと感じます。

まるやまさん

ふなおん

現在はソロ活動が中心ですが、他の人とユニットを組んだりする予定は無いのですか?
今後もソロ活動を主体とすることを考えています。一人で活動している方が思いついたことにすぐに取り組めるので、インターネットとの相性も良いんです。

まるやまさん

船橋への想いと今後の展望

ふなおん

まるやまさんが思う船橋の良いところ・もっとこうだったら良いのにというポイントを教えてください。
人が多くてアクセスも良い場所ですよね。プレーヤーも聴く人も足を運びやすい場所だと感じています。

その一方で、気付いていないだけかもしれませんが、演奏を行える場所はまだまだ少ないのかなという印象です。自分自身も場を増やすことに挑戦していけたらと考えています。

まるやまさん

ふなおん

最後に、今後のまるやまさんの展望をお聞かせください。
何を軸にして生きていくかというのがまだ定まっていないので、色々と模索している最中というのが正直なところです。

ただ「収入源をなるべく多く持てるようにする」という方針は決めています。

会社員時代に、取引先がなんの前触れもなく突然倒産したということがありました。どんなに大きな会社でも、こうやって突然潰れちゃうことがあるのかと、驚くとともに怖くなったんです。軸足を置ける場所が複数無いと安心して生きていけないんじゃないかと思うようになりました。

またフリーランスに転身してから「人と何かを作り上げるのが楽しい」と思うことが不思議と増えてきています。昔から人と話すことは好きなので、船橋や周辺の街でのイベントには積極的に挑戦していって、そこで色々な人とのつながりがつくれたら嬉しいですね。

まるやまさん

まるやまたつや – ギタリスト・おんがくか

 

1993年生まれ。北海道札幌市出身、千葉県船橋市在住。

 

13歳からギターを始め、14歳からYouTubeへの動画投稿をきっかけに音楽活動を開始。

現在(2019年時点)、YouTubeの動画総再生回数は400万回、Spotifyでの総再生数は100万回を超える。

 

「日常に溶け込む音楽」をコンセプトにギター1本で楽曲を奏でる「ソロギター」と、ギターを使用した電子音楽の制作を中心に活動中。

 

近年ではラジオ番組や舞台、映像作品などへの楽曲提供・制作など活動の幅を広げている。

 


※記載の内容はインタビュー(2019年11月)時点のものです

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