【アーティスト紹介 Vol.19】天音さん – アルパ奏者

船橋にゆかりのある音楽家をご紹介。第19弾は現役大学生でありながら多数のステージに出演する船橋出身のアルパ奏者、天音(あまね)さんにお話を伺いました。

※内容はインタビュー時点(2020年12月)時点のものとなります

ミュージックストリートでも話題になった船橋出身の若きアルパ奏者

ーはじめに天音さんと船橋とのつながりを教えてください

船橋に生まれ船橋で育ちました。丸山小学校〜法田中学校の出身です。

以前から街のイベントに参加することには興味があって、成人式の時に舞台上で演奏させて頂きました。また、先日(2020年10月)は「ふなばしミュージックストリート」に初めて出演しました。

天音さん

ー「アルパの音を初めて聞いた」や「癒される」といったコメントもありましたよね。初参加の感触はいかがでしたか?

スタッフの皆さんも親切で、とても楽しく演奏できました。でも今回は新型コロナウイルスの感染対策ということでオンライン配信だったので、無観客のホールで演奏するのは逆に緊張しました(汗)

天音さん

ー現在はどのような音楽活動に取り組まれていますか?

本業はスペイン語を専攻する大学生です。新型コロナウイルスが流行する前は、様々な場所でアルパを弾かせて頂きました。老人ホームやイタリアンレストラン、ちょっと変わったところでは、お相撲さんの断髪式で演奏したこともありました。

現在はYoutubeなどを通じたオンラインでの活動も積極的に行っています。

天音さん

ー「アルパ」を初めて知ったという人も多いと思います。楽器の紹介をお願いできますか?

アルパはスペイン語でハープを意味する言葉です。ハープと聞いてみなさんが想像するのは、オーケストラなどに登場する大きなハープ(グランドハープ)だと思うのですが、アルパはそれよりも一回り小さい中型のハープです。南米の民族音楽に登場することが多く、ラテンハープやパラグアイハープと呼ばれることもあります。

天音さん

ーアルパの魅力はどんなところにありますか?

様々なジャンルの曲を弾けることが魅力だと思っています。グランドハープのような音も出せるし、ギターのような音も出せる。弾き方を工夫すると箏のような音も出せるんですよ。

天音さん

海外への興味の中で出会ったアルパ

ー天音さんと音楽との出会いを教えてください。

4歳の頃にピアノを始めたのが音楽との出会いでした。私は4人きょうだいの末っ子で、兄たちはみんなバイオリンを習っていました。普通に考えたら私もバイオリンに興味を持つのが自然な流れなのに、なぜか「ピアノをやりたい」と自分から親に言ったと聞いています。理由は覚えてないんですが。

ピアノは高校3年生まで続けていましたが、特にプロを目指していたとかではなく、あくまで趣味として発表会に出るといった感じでした。

天音さん

ーピアノ以外にも楽器などはやっていましたか?

ピアノと同じく趣味程度ではありますが、高校時代は声楽も習っていました。歌の先生が「なかなか音楽を聞きに行けない人たちに音楽を届けたい」と、幼稚園や老人ホームへの出張演奏に取り組んでおり、私もいくつかの出張演奏に参加しました。その活動には大きく影響を受け、アルパを始めたきっかけの1つにもなりました。

天音さん

ーその「アルパを始めたきっかけ」を、ぜひ詳しく教えてください。

きっかけは2つあります。

1つ目は、先ほどお話しした出張演奏の活動です。高校三年生の時に先生が他界してしまったのですが、「音楽を聞きに行けない人たちに音楽を届ける」という志は何としても受け継ぎたいと思ったんです。そのために、何か楽器を人前で演奏できるようになりたいという気持ちがありました。

天音さん

ーもう1つは?

もう1つのきっかけは「外国への興味」です。

私、年間パスポートも持ってたことがあるくらいディズニーランドが好きなんです。特にディズニーランドのショーが大好きで、そこに出てくる外国人のキャストの方々への憧れがずっとありました。また中学生の頃に外国人ヴォーカルグループ「IL DIVO」が好きだったのですが、聴きに行ったコンサートでのMCを理解したいという気持ちからECCに通って英語を勉強していました。

その甲斐もあって英語はある程度できるようになったので、大学ではスペイン語を勉強することを決めていました。

それでスペイン語圏にまつわる楽器は何か無いかと探して出会ったのがアルパでした。アルパはイエズス会の宣教師によって南米に伝わったと言われています。

天音さん

世界一のアルパ奏者の家にホームステイ!?

ーこれまでのアルパを演奏してきた中で、特に印象的だったことを教えてください。

メキシコ留学時に、世界で最も有名なアルパ奏者の1人であるセルソ・ドゥアルテ先生の家にホームステイして、アルパを教わったことです。

天音さん

ーどういった経緯でホームステイすることに?

大学3年生の時にメキシコでしばらく暮らすことになりました。メキシコ国立自治大学への交換留学だったのですが、せっかくメキシコに行くならセルソ・ドゥアルテ先生にアルパを習ってみたいと思っていました。

SNSでつながっていたメキシコ人の友達にそんな相談をしたら「セルソ・ドゥアルテって私のお父さんだよ。お父さんのところにホームステイすればいいじゃん。」って。「え!?そんなことある!?!?」って感じですよね(笑)彼女を通じてホームステイの話がスムーズにまとまりました。

天音さん

ー何という偶然!メキシコ留学時の音楽生活はいかがでしたか?

先生に毎日アルパの練習を見て頂きました。メキシコの日系人の集まりなどで演奏させて頂くこともあり、本当に充実した日々でした。

天音さん

ー世界一の演奏家に教わって、どのような学びがありましたか?

テクニックの向上はもちろんのこと、演奏に力強さが加わったと思います。日本の友人からも「音が変わったね」と言われました。

日本だとハープは女性が優雅に演奏する楽器というイメージが強いですが、本場のアルパは男性が力強くカッコよく演奏するというのが一般的なイメージなんです。先生もそんなイメージにぴったりの演奏をする方なので、それを少しは吸収できたのかなと思います。

天音さん

ーどのくらいの期間メキシコに留学していたのですか?

8ヶ月間です。本来であれば1年間の予定だったのですが、新型コロナウイルスの関係で途中で切り上げざるを得ませんでした。本当はもっとメキシコにいたかったです。

ただ、先生には今でもオンラインでレッスンをして頂いています。

天音さん

ー今後の目標を教えてください。

来年からは一般就職をする予定ですが、将来的にはプロのアルパ奏者になることを目指しています。

天音さん

船橋への想いと今後の展望

ー天音さんが思う船橋の良いところ・もっとこうだったら良いのにというポイントを教えてください。

船橋駅の近くなどでストリートミュージシャンの方が演奏してますよね。そういった場を街が後押ししているのはとても良いと思います。

ただ、欲を言えばそういった場がもっともっと増えて欲しい。いくつか行った海外の街では、至るところで音楽が演奏されていました。特にキューバでは、音楽が流れていないところを探すのが大変なくらいで、音楽だけじゃなくダンスを踊っている人もいたりして、歩いているだけで心がウキウキするんです。船橋がそんな街になったら素敵だと思います。

天音さん

ー最後に、今後の天音さんの展望をお聞かせください。

アルパを通じて日本と海外をつなぐ橋渡しができる存在になりたいと思っています。

将来的には海外に活動拠点を置いて、外国の方に日本の良さを伝えるような活動がしたいです。私は特に昭和歌謡、美空ひばりさん・尾崎紀世彦さん・加山雄三さんなどの曲が好きなので、それらの曲もレパートリーに取り入れて演奏活動をしたいですね。

天音さん

天音 – アルパ奏者

18歳の時にアルパ(パラグアイハープ)に出会い、パラグアイやメキシコにてプロ奏者に師事。
現在 はメキシコ在住のセルソ・ドゥアルテ氏に師事し、オンラインレッスンに励んでいる。

 

主な活動歴
2019年1月 千葉県船橋市の成人式にて演奏
2019年5月 阿武松部屋、断髪式にてBGM演奏
2019年11月/12月 メキシコの日墨協会の敬老会にて演奏会
2020年5月 メキシコ 第1回バーチャル国際アルパフェスティバルに参加
2020年9月 メキシコ 第7回バーチャル国際アルパサンヘロニモに参加

 

その他、レストラン等においても多数の演奏を行っている。

 


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