船橋にゆかりのある音楽家をご紹介。第21弾は船橋在住で市内に教室も構えるの箏(こと)奏者、多田 ことえ さんにお話を伺いました。
結婚を機に船橋に、夏見台に教室も構える
ー最初に簡単に自己紹介をお願いします
多田さん
ーお箏を演奏する「ことえ」さんというのは素敵なお名前ですね。こちらは本名ですか?
多田さん
ー船橋とのつながりは?
ここ数年は船橋三曲協会に加えて頂いたのを機に地元の活動にも参加するようになり、千人の音楽祭やミュージックストリートでも演奏の機会を頂きました。
多田さん
そもそも箏(こと)って?
ー箏には馴染みのない方も多いと思います。楽器の紹介をお願いできますか?
13本の弦が張られており、約2オクターブの音域をカバーします。駒の位置を動かすことでチューニングを変えることができるのですが、曲の中で足りない音は指で弦を押さえることで音程を変えます。
多田さん
ー自己紹介で「生田流」とのご紹介がありました。箏の流派にはどんなものがあるのでしょうか?
多田さん
ー多田さんは三味線も演奏されるのですか?
私はその箏と三味線のほか、十七弦の箏も演奏します。こちらは通常の箏よりも低い音を演奏することができます。
多田さん
5歳から始めた箏、海外での演奏経験も
ー多田さんと音楽との出会いを教えてください。
多田さん
ーそんなに小さい頃から取り組んでいたのですね。箏を演奏する部活動などにも所属されていたのですか?
多田さん
ー海外での演奏の反応はいかがでしたか?
多田さん
育児が一段落してからプロの道へ、指導者としても精力的に活動
ー小さい頃からプロの演奏家を目指していたのですか?
多田さん
ープロを目指すことになったのにはどのようなきっかけがあったのですか?
その会を通じて、様々な場所での演奏機会を頂けるようになり、これは箏を仕事にしていけるのでは、という手応えを感じるようになりました。
多田さん
ー箏の指導者としての活動にも取り組んでいるというお話がありました。どのような人を対象に箏を教えているのですか?
その他、埼玉県の星野学園では、小学校の授業と高校の部活で箏を教えています。こちらの学校は和の心を大切にする教育方針なので、箏にもとても熱心なんです。指導している箏曲部は、2019年に日本一になったんですよ!
多田さん
船橋への想いと今後の展望
ー多田さんが思う船橋の良いところ・もっとこうだったら良いのにというポイントを教えてください。
その一方で、手ごろなサイズのホールが少ないことに困ることもあります。小さくても良いので、ちゃんとした響きのホールがもっとあると良いなぁと思います。
多田さん
ー最後に、今後の多田さんの展望をお聞かせください。
でも今はみなさん箏に触れる機会が少ない。箏といえばせいぜいお正月に聴くくらいですよね。なので私はお箏を知ってもらう機会をもっと作りたいと思っています。そんな気持ちもあり、ふなばしミュージックストリートや市内飲食店での演奏にも参加させて頂いています。
また、アメリカの方に向けてオンライン演奏を行うことも決まりました。新しいことへの挑戦も続けていきたいですね。
多田さん
多田ことえ – 箏奏者
札幌市出身
五歳より箏・三絃を米田府二子師・小野衛師、後に小野正志師に師事
北海道三曲コンクール第一位受賞
札幌市民芸術祭邦楽オーディション合格
NHK邦楽オーディション合格
長谷検校熊本邦楽コンクール入賞
中国福州大学の招きにより講義・公演他、CD制作参加など国内外での各種演奏活動
星野学園小学校箏曲授業講師
星野学園高等学校箏曲部講師
生田流箏曲創明音楽会大師範
同会理事
同合奏団々員
船橋市三曲協会会員
箏曲木の花会主宰