【サポーター紹介Vol.2】武田 聡さん – BAND STAND FUNABASHI 実行委員長

BAND STAND FUNABASHI は「社会人ビッグバンドジャズの祭典」として、年に1度行われているイベントです。2020年1月26日の開催で26回目を迎えます。

私は大学卒業後にずっと楽器業界で働いていたのですが、そのつながりの中で「東京都社会人ビッグバンド連盟」が都内で複数のビッグバンドを集めての盛大なイベントをやっているのを知りました。同様の取り組みを、自分が育った船橋でもできないかと思っていたときに、ちょうど市がジャズのイベントを立ち上げようとしていると聞いて企画に加わりました。BAND STAND FUNABASHI には、第1回目の開催時からずっと関わらせて頂いています。

毎回、船橋市や近隣で活動する複数の社会人ビッグバンドが出演するほか、一流のゲストミュージシャンにも参加してもらっています。

これまでの25年を一区切りとして、BAND STAND FUNABASHI の更なる進化のための挑戦をいくつか考えています。「船橋ヤング・ジャズバンド」もその新たな取り組みの一つです。船橋近郊の16～20歳前後の若い人たちに募集をかけ、期間限定のビッグバンドを組みました。20人ほどが集まり、1月末の本番に向けて練習を重ねています。

ゲストミュージシャンに、船橋に縁のあるプレーヤーを招きます。河村留理子（ヴォーカル）さん、桃井まり（ヴォーカル）さん、小髙嘉子（サックス）さんたちです。

私自身はサックスを演奏します。音楽大学も卒業しました。

BAND STAND FUNABASHI が始まったのと同じ年に「ビッグバンド・バグス」というバンドを立ち上げ、コンサートマスターを務めています。海神公民館を練習拠点とし、船橋市内や鎌ヶ谷でのイベントなどに参加しています。

その他に船橋を拠点とする「アンサンブル・ブレス」という小規模吹奏楽団体でも代表を務めています。こちらは吹奏楽で使われる木管楽器だけを集めたアンサンブルで、吹奏楽だと金管楽器にかき消されることも少なくない木管楽器たちの温かな音色を追求している楽団です。中高年～シニアを中心とした楽団です。

全てに共通しているのが「音楽を長く楽しんでほしい」という想いです。

船橋ヤング・ジャズバンドの企画は、ジャズの裾野を若い世代に拡げたいという想いと共に、ジャズの演奏経験を持っているほうが人生を通じてより長く音楽を楽しみ続けられるだろうという考えから立ち上げました。

若い頃に吹奏楽やオーケストラをやる人はとても多いですよね。そのまま社会人楽団に所属する人も多いですが、特に吹奏楽などは部活動のノリが強い部分があるので、年齢が上がってくるとちょっとしんどいと感じる場面も出てくるんじゃないかと思っています。その点、ビッグバンドは良い意味でラフでなので参加しやすい。

また、ビッグバンドはジャズの中でも楽譜を使う編成なので、吹奏楽やオーケストラの経験者が取り組みやすいんです。ビッグバンドからジャズに入った人が、そこからアドリブを習得してもっと少人数のコンボに挑戦するというケースもよくあります。

ジャズに親しみのある中高年世代はもちろんのこと、ジャズを聴いたことの無い若い世代にも是非来てほしいです。特に吹奏楽やオーケストラに取り組む学生たちは、船橋ヤング・ジャズバンドの演奏から様々な刺激を受けられるのではないかと思います。

次回開催時は、当日の昼からスペシャルゲストである「ギラ・ジルカ」さんによるジャズヴォーカルワークショップを開催する予定です。こういった機会に勉強することは、音楽を長く続けるための幅を持つことにもつながるので、ぜひご興味あるかたはご参加ください。

26回目に実施予定の新たな企画がどうなるか、その結果も見ながらより良いイベントにすべく試行錯誤を重ねていくつもりです。

また、前回に引き続きBAND STAND FUNABASHI 出演者からの選抜メンバーで、2月に行われる「ふなばし千人の音楽祭」にも参加させて頂きます。こうやって市内の音楽祭同士でつながることができているのはとてもありがたいですね。今後「ふなばしミュージックストリート」とも、何らかの形で接点を持てたらと考えています。